標高地図の作成
地理院地図に 10mメッシュを重ね合わせ、カシミールで立体的に表示する
国土地理院で50mメッシュに替わり、新たに10mメッシュが公開されている。
その、10mメッシュは精度が格段に上がり、山の形状や谷・襞などの細かい部分も、より明細に表現されるようになった。
カシミール説明本に付属の 「 1/50000 」 ・ 「 1/25000 」 の地図は、何れも50mメッシュで合成されており、その地図に10mメッシュを合成することは出来ない、また同地図は古くなりつつある。
そんな事もあり、10mメッシュの利用方法はないものかと色々と探っていたら。
カシミールで、その10mメッシュを、国土地理院の 「 地理院地図 」 に重ね合わせ、表示できる事が分かった。
以下に、10mメッシュをダウンロードして、カシミールに取り込み、 「 地理院地図 」 に重ね合わせるまでの手順をメモしてみた。
なお10mメッシュのデータは重たく、一遍に取り出すことは出来ないため、必要地域のみに絞れば操作手順も時間も短縮できる。
当方は自宅(奈良)から日帰り出来る近畿地方が中心であるが、たまにアルプス方面にも遠征に出かけるので、それら関係地域も含めてダウンロードしている。
1.10mメッシュの必要地域をダウンロードして、カシミールに取り込む
カシミールの基盤地図情報(標高)プラグインの(マニュアル)に詳しく説明されている
・ プラグインのインストール
・ 標高データの入手
・ 標高データを変換する
2.カシミールで読み込める【『地理院地図(新版)』レベル15】ほか に 10mメッシュを重ね合わせる
上記(1.)の方法で10mメッシュを取り込んで表示しても、標高データだけなので地名の表示等がない。
それだけでは利用の価値がないので、地形図と重ね合わせることで陰影のある地図が合成できる。
その合成方法として、カシミールで読み込める 「 地理院地図 」 に 10mメッシュを重ね合わせる手順を、以下にメモした。
(以下の手順はカシミールのホームページでは説明がみつからなかったので、少し詳しく)
上記(1.)の方法で 10mメッシュをダウンロードしてファイル変換したのち
① カシミールのメニューから、ファイル(F) → 地図を開く...(L) → 『 地理院地図(新版)レベル15 』 を開く。
(レベルは重ね合わせたい縮尺を選択)
② カシミールの編集(E)メニューで 「 標高データを重ねる...(MATの作成) 」 を選択
③ 開いたダイアロクボックスの「次へ(N)>」を選択し、カシミールをインストールしたフォルダーから
kashimir → Dim のフォルダーを開き、一番長いファイル名(たぶん一番上にある)****.dim ファイルを選択
④ 標高データの地図に、上記ファイルが表示されたら、次へ を押下
⑤ 出力先設定のダイアログボックスに MATファイルが生成されるので、そのまま 完了 を押下
⑥ メニューより → 地図を開く...(L) → 『 地理院地図(新版) 』 を開くと、重ね合わせたレベルに重ねあった
アイコンが表示される。
⑦ 『 地理院地図(新版)レベル15 』 のほかに重ね合わせたい縮尺があれば同様に実行する
なお、同上で作成した標高入り地図を、ホーム・ページで公開するには国土地理院の許可が必要である。
参考まで、当方が使用申請し、許可を得るまでの経緯・手順は以下のとおりです。
⇒ 国土地理院への 地図使用申請 について
作成日 2011- 3-13
加筆・訂正 2017-10-02
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